こんにちは!井上ゼミ8期の原千晶です。
このブログでは井上ゼミで行われた様々なイベントについて紹介していきます。
主に夏合宿や冬合宿、卒業パーティーやインゼミなど、
これから随時更新していければと思います。
さて、そんな数々のイベントの中でも、
今年の初の試みとして夏合宿に行われた企画が「知的遊び」です。
【考動(こうどう)する知識人】という目標をもって
普段のゼミ活動に没頭している私たちですが、
ゼミの活動だけでなく、「遊びに取り組む時でも、頭に汗をかこう!」ということで
スポーツのような体を動かしつつも、同時に頭も使うという知的遊びを実施しました。
その第一弾は…題して《ストロー企画》!!
この企画名だけ聞くと、どのような遊びか分からないと思いますので、概要を説明します。
この遊びは企業の新人研修でも使われているプログラムで、
《ストローとセロハンテープを使って高いところから卵を落としても割れない装置を作る》
というものです。
一見簡単なように見えるこの遊びですが、
私たちはただ装置を作るだけでなく、その落下距離を競うという形式にしました。
詳細なルールですが…
道具は各班ストロー300本、セロハンテープ1つ、はさみを2本、練習用の卵を4つのみ
というとてもシンプルなものです。
また、時間は装置の内容を練る時間と作成する時間がそれぞれ1時間ずつ設けられています。
装置が完成した後、装置を既定の場所におき、
三脚の上から卵を落とし、その落下距離の高さをどんどん高くして競い合うというものでした。
実はチーム編成にもこだわりがあります。
合計7チームに分けて遊びを行いましたが、
その分け方は思考方法が近い人を合わせたチーム
(ロジカル思考チーム・アイディア出しチーム・隠れた才能を持つ眠れる獅子チーム)や
その混合チーム、単純に性別で分けたチーム(男子チームと女子チーム)、
OBOGである6期生が集まった先輩チームというものです。
一つの装置を作るのに、それぞれのチームがどんな風にアイディアを出し合い、
決定し、作成していったのか…
そのプロセスがどういう風に行われているのかを見るのも
このゲームの一つの楽しみであるといえます。
さて、ここからは実際の合宿で行われた流れにそって、
ストロー企画の一部始終を見ていきましょう。
2日目の夜、夕食の前にさっそく8期企画長平田からチームと企画概要が発表されました。
その後、飲み会までの1時間を使って、
発表されたチームごとに、装置内容を練る会議が部屋で行われます。
ここからは女子チームに注目してみていきましょう。
女子チームは7期竹下さん・圷さん・林田さん、8期浦田・水野・原の計6人。
集まった面々の特徴をあげるとすれば、さばさばしている井上ゼミらしい女子たちの集まりです。
しかし、実際このメンバーで集まり、会議を始めてみると、
さばさばどころかアイディアは拡散するばかりのようです。
どうやっていこうか収集がつかない話し合いが30分ほど過ぎた頃、
突然、部屋のドアがガチャリと開き、
教授である井上先生がビデオカメラを片手に現れたのでした。
先生は各班の部屋を回って、どのような話し合いをしているか
記録を収めていらっしゃったようです。
女子チームは先生の突然の登場にどきまぎしながらも、
女子だけでなく、誰か第三者からの視線があると燃えるようで、
だんだんと話がまとまっていきました。
そして…ついに迎えた3日目の朝。
眠たい目をこすりながら、ゼミ生は体育館に集合しました。
「よーい、始め!!」
企画長平田の威勢のいい合図と共についに決戦の火蓋がおとされ、
1時間半の戦いが始まりました。
女子チームはさっそく昨日の会議で決まった
「ストローで網を作り、卵の落下する力を吸収する装置」を作成するようです。
まず、ストロー1本1本を縦にハサミで切り、
その細長くなったストローを必死に編み込み始めました。
さて、他の班の様子はどうでしょう。
他班はほとんどがはさみでストローをとにかく細かく切り刻み、
円形や四角形の箱型の装置にその切り刻んだストローをどんどん投入しています。
…どうやら、女子チームの編み込む装置だけが特殊なようです。
それに気付いた女子チームでしたが、時間も迫っています。
そのまま編み込み作戦を続行するようです。
そして、規定時間の半分が過ぎた頃、女子チームの装置が完成しました。
試しに卵を落としてみたところ…残念ながら卵は網目からすり抜け、見るも無残な姿に。
女子チームは失敗からの教訓を活かし、網目を補強する作業にシフトしていきました。
同時期、他班はというと、三脚からの高さでは失敗せず、
女子チームが網目の補強を必死にしている中、あっという間に一時間半が経過しました。
平田の終了の合図と共に各班の装置が次々に既定の場所へセットされていきます。
三脚からの高さだと、女子チームを除き練習の段階からどの班も成功を収めていたため、
急遽、落とす高さがかなり引き上げられました
その高さは体育館の2階。
女子チームの行方が気になるところですが、さっそく測定が始まりました。
一回目。
ロジカル思考チーム、
アイディア出しチーム、
眠れる獅子チーム、
男子チーム、
混合チーム、
先輩チーム、
どの班も成功していく中、ついに女子チームの番がやってきました。
周りの班も女子チームの装置の異質さに興味を示し見つめていたせいで、
その場は異様な空気に包まれました。
緊張の中、一つの卵が体育館の2階から女子チームの装置に向けて、落下しました。
…すとっ…ころころ。
練習ではずっと失敗していた女子チームでしたが、卵は割れていませんでした。
これが完成品ですね。
そして、2回目。
高さをさらにあげるために体育館の2階に三脚を持っていきました。
実質ビルの2階と3階の間くらいの高さはあったでしょう。
再び各班の戦いが始まりました。
ロジカル思考チーム成功、
アイディア出しチーム成功、
眠れる獅子チーム成功、
男子チーム成功、
混合チーム成功、
先輩チーム成功、
…女子チームは遭えなくここで敗退してしまったようです。
その後、試合は3回戦まで続き、最終的には高さの勝負ではなく、
高いところから装置の穴に向かって卵を投入できるかという闘いになっていました。
それだけ、強度の高い装置を各班作れたということですね。
そして、優勝チームはチーム男子でした。
装置はこちらです。
落とす位置が多少悪くても上に広がったストローがカバーし、
中に入れば吸収材となるような切り刻んだストローが大量に投入してありました。
一方、最下位だった女子チームの敗因は時間配分だったようです。
もう少し、時間があればもっと網目を細かくできたのかもしれないとのこと。
タイムマネジメントの重要性がここから伺えます。
一つのものを皆で制作する。
どうしたら、他者に負けないか戦略を練る。
トライ&エラーを繰り返す。
一瞬の勝負のために熱い議論を交わす。
単なるストローと卵だけれども、
何かに熱中することの楽しさを教えてくれた大切な時間だったように思います。
追記
そのゲーム終了後、大量に買い込んだ卵は
ホットケーキミックスや牛乳と共に、ホットケーキにしたり、
そのまま焼いて目玉焼きにしたりして、
ランチにおいしく頂きました。